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ポジション補正値

捕手は守備が難しいポジションであり、一塁手は守備しやすいポジションだそうです。このようなポジション間で守備難易度差を得点または勝単位でまとめたのがポジション補正値です。

UZR(Ultimate Zone Rating)やFS(Fielding Share)などの守備指標は、同じポジション同士を比較して守備力を測定します。 UZR+10点の中堅手は中堅手平均より10点に優れ、UZR -5点の三塁手は三塁手平均より5点下がるのです。

守備が難しい場所でプレーした選手はそれだけプラスし、守備しやすい位置でプレーした選手はそれだけマイナスをします。たとえば、2021年の遊撃手の補正値は143試合(1287イニング)あたり0.67勝、左翼手の補正値は143試合あたり-0.83勝です。

NPB STATSの位置補正値は絶対に信頼性の高い値ではなく、位置補正値は計算方法によって異なります。ポジション補正値はおよそその程度と推定されると見てください。

ただし、ポジション補正値は選手評価に必要であり、平均的な遊撃数と平均的な三塁数が等しくないようにしなければなりません。より良い調整値があるかもしれませんが、ポジション補正値は選手の評価にとって重要です。

日本プロ野球の年代別ポジション補正値

年代
1930~1940 0.96 -0.96 0.27 0.23 0.86 -0.83 0.19 -0.72
1950 1.15 -0.93 0.33 0.08 0.81 -0.93 0.15 -0.68
1960 1.22 -1.12 0.41 0.14 0.83 -1.07 0.25 -0.66
1970 1.05 -1.07 0.23 0.25 0.60 -0.84 0.35 -0.57 -1.43
1980 1.21 -1.06 0.02 -0.17 0.69 -0.77 0.43 -0.35 -1.43
1990 1.29 -1.10 -0.02 -0.15 0.74 -0.82 0.41 -0.36 -1.43
2000 1.33 -1.17 0.21 -0.32 0.76 -0.79 0.31 -0.34 -1.43
2010 1.33 -0.95 0.27 -0.35 0.75 -0.88 0.31 -0.48 -1.43
2020
Total 1.21 -1.04 0.19 -0.11 0.69 -0.82 0.35 -0.47 -1.43

ポジション補正値はフルシーズンの143試合(1287イニング)基準とし、単位は勝利基準です。得点単位で見たい場合は9を掛けます。毎年少しずつ違いがあり、NPBで1勝に必要なスコアは通常8~10点の間にあります。 2021年に選手が一塁手で1000イニングをプレイした場合、ポジション補正値は-0.92*1000/1287=0.71勝となります。

ポジション補正値を算出した過程

NPB年度別守備難易度補正値