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FS (フィールディング・シェア)

FS(Fielding Share,フィールディング・シェア)は、守備評価の指標です。選手が守備を介して得られたスコアや失ったスコアを表します。 FSの値が0の場合のようなポジション(投手/キャッチャー/一塁手/二塁手/三塁手/遊撃手/外野手)で、平均であることを示します。外野手の場合左翼手、中堅手、右翼手を区別せずに外野手全体平均に基づいています。中堅として平均レベルであれば、外野手の中で上級なので、FSは、ハイスコアを受け取ります。守備得点は、基本的な守備の記録的な刺殺、補殺、失策、暴投、捕逸で計算されます。

 

評価項目

範囲得点(rRng):獣が守備範囲に寄与した得点です。 BIP(インプレー打球)ごとに処理した打球が、同じポジションのリーグ平均よりも多ければ多いほど寄与度が高くなります。

失策得点(rErr):野手が失策に寄与した得点です。守備機会ごとに失策数が同じポジションのリーグ平均よりも少ないほど寄与度が高くなります。失策出塁は計算から除外します。

暴投得点(rWP):投手が暴投で貢献得点です。暴投数がリーグ平均より少ないほど、寄与度が高くなります。

捕逸得点(rPB):捕手が捕逸に寄与した得点です。捕逸の数がリーグ平均より少ないほど、寄与度が高くなります。

捕手得点(rCth):捕手が刺殺と補殺に貢献得点です。相手打者あたり刺殺と補殺の数がリーグ平均より多いほど寄与度が高くなります。

併殺得点(rDP):内野手が併殺プレーで貢献得点です。守備機会ごとに併殺数が同じポジションのリーグ平均よりも多ければ多いほど寄与度が高くなります。

送球得点(rArm):外野手が補殺で貢献得点です。 BIP(インプレー打球)あたり補殺の数がリーグ平均より多いほど寄与度が高くなります。

各項目の合算が総合守備得点であるFSになります。

 

ポジション別の評価項目

投手:守備範囲、失策、暴投

捕手:捕手(刺殺+補殺)、失策​​、捕逸

内野手:守備範囲、失策、併殺

外野手:守備範囲、失策、送球

 

投手と内野手は刺殺と補殺に、外野手は刺殺で守備範囲を評価します。捕手は、盗塁阻止が補殺に含まれているが区別できないため、守備範囲を評価せずに盗塁阻止を含む補殺と三振を除く刺殺を評価します。暴投は投手だけ、捕逸は捕手だけ、併殺は内野手だけ、勝手では外野手だけ評価します。

遊撃手としてFS 10点であれば、平均的な遊撃手より10点をより貢献ことを意味します。 FSは、同じポジション同士の比較したものでポジションに応じて守備難易度が異なることに注意する必要があります。だから守備難易度を考慮した守備位置調整値があります。 FSは標本が小さい場合正しく機能しません。 1年分は十分ではなく数年値が必要ある程度信頼性があります。

FSは外野手を左翼手/中堅/右翼手区別せず、外野手全体に基づいて計算されます。たとえば左翼手のみ出場した選手のFSが5点であれば、外野手の平均よりも5点をより貢献したことになります。ただし守備指標ではなく、価値の指標では、守備得点を出場したポジションに応じて調整します。左翼のみ出場した選手のFS5点を左翼手基準に調整すると、3〜4点を加えた8〜9点になります。

 

守備得点 評価チャート(投手、捕手、一塁手を除く)

FS

評価

10

素晴らしい(ゴールデングローブレベル)

5

良い

0

平均

-5

悪い

-10

非常に悪い

投手、捕手、一塁手は基準を50%下げるされます。5点であれば、ゴールデングローブレベル

 

守備範囲得点(Runs Range)

インフレ打球をアウトさせた得点を評価します。外野手は刺殺はすぐにアウト処理した打球数であり、内野手は一人で記録した刺殺と補殺がアウト処理した打球数になります。送球を受けた刺殺、併殺を中継した補殺など、他の野手が関与した刺殺と補殺は除きます。自力刺殺と自力補殺は正確に知ることができないため、推定します。遊撃手の場合,併殺中60%は中継で処理したものと見て自力補殺から除外されます。補正方法については、以下でさらに説明します。

アウト処理の割合:アウト処理/ BIP

守備範囲得点:(アウト処理の割合 – リーグ平均アウト処理の割合)* BIP *得点価値(内野0.72、外野0.84)

 

失策得点(Runs Error)

野手が記録した失策で得点を評価します。失策は失策出塁し(ROE)を除いた純失策(non-ROE)のみを計算に入ります。

純失策:失策出塁を除く失策(ポジション別推定純失策率:投手0.59、キャッチャー0.93、一塁手0.39、二塁手0.33、三塁手0.19、遊撃手0.25、外野手0.75)

失策率:純失策/守備機会

失策得点:(リーグ平均失策率 – 失策率)*守備機会順失策得点価値(0.30)

 

暴投得点(Runs Wild Pitches)

投手が記録暴投で得点を評価します。

投球回*リーグ平均投球回あたり暴投* 0.3 – 暴投* 0.3

 

捕逸得点(Runs Passed Ball)

キャッチャーが記録した捕逸で得点を評価します。

(リーグ平均打席あたり捕逸 – 打席あたり捕逸)*打席* 0.3

 

キャッチャー得点(Runs Catcher)

キャッチャーが記録刺殺と補殺に得点を評価します。

推定三振刺殺:刺殺・チーム三振/チームキャッチャー刺殺

推定純補殺:(刺殺 – 推定三振刺殺+補殺)* 0.3 +補殺* 0.32

キャッチャー得点:推定純補殺/打席* 0.38

 

併殺得点(Runs Double Play)

内野手が記録併殺で得点を評価します。

純併殺:併殺起点と中継(遊撃手の場合93%と推定)

併殺率:純併殺/守備機会

併殺得点:(併殺率 – リーグ平均併殺率)*守備機会* 0.26

 

送球得点(Runs Arm)

外野手が記録した補殺で得点を評価します。

補殺率:補殺/ BIP

送球得点:(補殺率 – リーグ平均補殺率)* BIP

 

守備得点(Fielding Share)

各項目を合算すると守備得点であるフィールディングシェアがされます。

守備得点:守備範囲得点+失策得点+暴投得点(投手)+捕逸得点(キャッチャー)+キャッチャー得点(キャッチャー)+併殺得点(内野手)+送球得点(外野手)

 

 

FP(守備率)、RF(レンジファクター)、DER(守備効率)

FSの守備範囲の評価概念を説明する前に、FP(守備率)、RF(レンジファクター)、DER(守備効率)について説明します。

FP(守備率)は、守備機会の中で守備を失敗していない割合を意味する指標である。守備率の問題は守備範囲が広い選手に不利であるということです。難しい打球が守備範囲が広い選手には失策で記録される可能性があることです。

 

FP(Fielding Percentage、守備率):(PO + A)/(PO + A + E)

守備率は、失策が少ないほど、良くなる指標です。しかし、守備率は、簡単な打球だけ処理しても高くなる可能性があるので、守備範囲が広い選手よりも狭い選手を高評価することになる危険性があります。

 

RF(Range Factor、レンジファクター):(PO + A)/ G(or Inn)

レンジファクターは守備範囲を評価するために設計された指標です。守備率はどのくらい守備を失敗(ミス)したかで評価がレンジファクターはどのよう守備を成功(PO、A)したかに評価します。したがって、数の割合では区別することができなかった守備範囲の広い選手を評価することができます。ただし、同じイニングでも守備機会は同じではないので、偶然に打球が多く飛んで来て、RFが高いのか、本当に守備範囲が広くRFが高いのかを明確に知ることができません。

 

DER(Defensive Efficinecy Ratio、守備効率):1-(H-HR)/(AB-SO-HR + SH + SF)

インフレー打球をアウトにした確率を意味します。RFが処理した打球数だけ評価した場合、DERは責任打球(インフレー打球)の数に比べてどのくらいの打球を処理したかを評価します。一般的に、DERは70%程度で形成される。10個のインフレ打球のうち7つは、アウトされ、3つはヒットになるということです。DERの欠点は、インプレイ打球の種類を区別しないことです。同じインフレ打球もラインドライブはわずか30%のみアウトされゴロとフライの間にも差があります。

 

 

DERとPP

2019年セ・リーグのDERとPP(Plus Play, プラスプレイ)をみましょう。

PP(Plus Play、):(DER-リーグDER)* BIP

PP(Plus Play)は、リーグ平均と比較してどのように多くの守備に成功したかを意味するものです。中日守備はセ・リーグの平均レベルよりも75個のアウトをより処理したということになります。

Team

Inn

BIP

Out

DER

PP

中日

1269.0

3512

2477

0.705

75

広島

1280.3

3619

2504

0.692

29

横浜

1274.0

3488

2390

0.685

4

読売

1279.3

3526

2405

0.682

-7

阪神

1289.7

3586

2431

0.678

-22

ヤクルト

1270.0

3720

2464

0.662

-80

Total

7662

21451

14671

0.684

0

DERがリーグ平均付近の横浜と巨人はPPも平均近くになり、DERが最も高い中日はセ・リーグの平均レベルよりも75個のアウトをより処理したということになります。NPBのDERはUZR RngRと0.7〜0.8程度の相関関係があります。2014〜2019年の統計には0.725。高い相関関係の基準が0.7(決定係数では0.5)であるため、UZRとかなり相関があります。

 

 

DERで内野が処理した打球と外野が処理した打球を区別

DERは、チーム全体の統計であるため、今回は内野と外野に分け調べてみましょう。

Team

Inn

BIP

Out

内野

Out

外野

Out

DER

内野DER

外野DER

PP

内野 PP

外野PP

中日

1269.0

3512

2477

1693

784

0.705

0.482

0.223

75

46

29

広島

1280.3

3619

2504

1719

785

0.692

0.475

0.217

29

22

7

横浜

1274.0

3488

2390

1658

732

0.685

0.475

0.210

4

23

-18

読売

1279.3

3526

2405

1607

798

0.682

0.456

0.226

-7

-46

40

阪神

1289.7

3586

2431

1741

690

0.678

0.485

0.192

-22

59

-81

ヤクルト

1270.0

3720

2464

1641

823

0.662

0.441

0.221

-80

-103

23

Total

7662

21451

14671

10059

4612

0.684

0.469

0.215

0

0

0

外野のアウト数は刺殺と同じです。内野のアウト数は、チーム全体の数で外野で処理したアウトを除いたものです。

外野アウト=外野PO

内野アウト=チームアウト – 外野アウト

インフレー打球は内野と外野区分をすることができないため、一度チーム全体の数字をそのまま使用していました。

UZRとの相関関係は、内野PPが0.590、外野PPが0.500。チーム全体PP(DER)の相関関係が0.7を超えたものと比較すると大幅に低下しています。やはり分母となるインフレー打球を内野/外野区別していない影響が大きいと思われる。

 

PP回帰分析

DERは、元のチーム単位の指標であり、適切に計算するには、責任打球(インフレー打球)の数値と処理した打球数が必要です。ところが、内野と外野に細分化する場合必要と外野がそれぞれ処理した打球数は知ることができますが、インフレー打球数は区別することができないという問題があります。チームにゴロを誘導する投手が多い場合は、打球も内野に多くの店になるだろうし、そうすれば内野のPPは過大評価されています。また、それほど外野のPPは過小評価されています。責任打球数に関係なく、処理された打球数のみを評価するRFの欠点をそのまま持っているのです。したがって、責任打球の偏向を補正する必要があります。チーム全体のインフレー打球は、各守備エリアの処理打球だけで計算こなせる最も正確な方法を回帰分析により調べてみましょう。2014〜2019年NPBチームの内野PPと外野PPでUZRのRngR(守備範囲得点)を回帰分析してみると次のような回帰式が出てきます。

内野回帰PP:内野PP * 0.32 +外野PP * 0.22、UZRとの相関関係0.689

外野回帰PP:内野PP * 0.12 +外野PP * 0.30、UZRとの相関関係0.585

UZRとの相関関係の比較

補正前 回帰式
内野 0.590 0.689
外野 0.500 0.585

UZRとの相関関係は、回帰式0.1ほど上昇しています。

Team

Inn

BIP

Out

内野Out

外野Out

DER

内野DER

外野DER

PP

内野PP

外野PP

内野

回帰PP

外野

回帰PP

中日

1269.0

3512

2477

1693

784

0.705

0.482

0.223

75

46

29

21

14

広島

1280.3

3619

2504

1719

785

0.692

0.475

0.217

29

22

7

9

5

横浜

1274.0

3488

2390

1658

732

0.685

0.475

0.210

4

23

-18

3

-3

読売

1279.3

3526

2405

1607

798

0.682

0.456

0.226

-7

-46

40

-6

6

阪神

1289.7

3586

2431

1741

690

0.678

0.485

0.192

-22

59

-81

1

-17

ヤクルト

1270.0

3720

2464

1641

823

0.662

0.441

0.221

-80

-103

23

-28

-6

Total

7662

21451

14671

10059

4612

0.684

0.469

0.215

0

0

0

0

回帰式はUZRに最も近い値が出てくる計算方法ですが、そのまま使うには問題があります。PPを点数化するべきなのに、回帰式の相関関係に基づいて、平均的に回帰させてしまうということです。だからチームの補正前PPと補正後のPPの関係に一貫性がなくなります。読売の場合、チーム全体PPは-7のに回帰PPは0チームPPにみると、明らかに守備が平均よりも少し悪いが、回帰PPではぴったりの平均になってしまいます。

 

他の守備エリアで処理した打球を責任打球から除外

各守備エリアの責任打球を正確に区別こなすことができる方法はありません。ただし補正する方法もないわけではありません。考えてみることができる方法の一つは、外野で処理した打球は内野の責任打球ではなく、内野で処理した打球は外野の責任打球がないということです。2019年中日の場合外野で処理した打球784個は内野の責任がないことです。中日はチーム全体のインフレー打球3512個の外野で処理した打球784個を除いた2728個を内野の推定責任打球です。

 

Team

Inn

BIP

Out

内野Out

外野Out

DER

内野Out/

(BIP-外野Out)

外野Out/

(BIP-内野Out)

PP

内野PP

外野PP

内野

補正PP

外野

補正PP

中日

1269.0

3512

2477

1693

784

0.705

0.621

0.431

75

46

29

63

48

広島

1280.3

3619

2504

1719

785

0.692

0.607

0.413

29

22

7

26

16

横浜

1274.0

3488

2390

1658

732

0.685

0.602

0.400

4

23

-18

12

-9

読売

1279.3

3526

2405

1607

798

0.682

0.589

0.416

-7

-46

40

-22

21

阪神

1289.7

3586

2431

1741

690

0.678

0.601

0.374

-22

59

-81

11

-57

ヤクルト

1270.0

3720

2464

1641

823

0.662

0.566

0.396

-80

-103

23

-90

-19

Total

7662

21451

14671

10059

4612

0.684

0.597

0.405

0

0

0

0

0

回帰式で計算した値よりも偏差は大きいがUZR RngRとの相関関係は、ほぼ同じように出てきます。そして回帰式に100%近い相関関係があります。

内野:回帰0.689、補正0.688

外野:回帰0.585、補正0.585

相関を見ると、UZRと最大限似値を達成したが、やはり回帰式のような問題があります。中日の場合、補正前のPPは75、補正後PPは111巨人の場合、補正前のPPは-7、補正後PPは-1。補正前と補正後の一貫性がない。

 

FSの守備エリア別責任打球補正方法

補正前のチームPPと補正後のチームPPを一致させる補正方法がないわけではありません。他の守備エリアで処理した打球を責任打球から除外する方法やアプローチは異なるが、結果的にほぼ同じ値を誘導こなせる方法があります。内野のPPが高い場合には、外野も貢献度があるとみて、外野のPPが高い場合には、内野にも貢献度があると見ている。内野PPの場合、全体打球の中で外野が処理した打球の割合(800/3600 = 22%)を外野の貢献度に配分します。その後、残りの78%が内野自分の貢献度になります。外野PPも同様に,全体打球の中で内野が処理した打球の割合(1850/3600 = 51%)を内野の貢献度に配分します。

 

内野PPの場合、全体打球の中で外野が処理した打球の割合(800/3600=22%)を外野の貢献度に認められています。その後、残りの78%が必要自分の貢献度になります。外野PPも同様に全打球の中でなければ、処理した打球の割合(1850/3600=51%)を支払うの貢献度に認められています。

 

 

内野PP貢献度配分

内野:2800/3600 = 78%

外野:800/3600 = 22%

 

外野PP貢献度配分

内野:1850/3600 = 51%

外野:1750/3600 = 49%

 

今内野と外野のPPを補正してみましょう。

ヤクルト内野補正PP:内野PP * 0.78 +外野PP * 0.51 = -103 * 0.78 + 23 * 0.51 = -69

ヤクルト外野補正PP:内野PP * 0.22 +外野PP * 0.49 = -103 * 0.22 + 23 * 0.49 = -12

チーム全体の補正PPは補正前のPPと同じです。

Team

Inn

BIP

Out

内野Out

外野Out

DER

内野DER

外野DER

PP

内野PP

外野PP

内野 補正PP

外野 補正PP

中日

1269.0

3512

2477

1693

784

0.705

0.482

0.223

75

46

29

50

24

広島

1280.3

3619

2504

1719

785

0.692

0.475

0.217

29

22

7

21

8

横浜

1274.0

3488

2390

1658

732

0.685

0.475

0.210

4

23

-18

8

-4

読売

1279.3

3526

2405

1607

798

0.682

0.456

0.226

-7

-46

40

-15

9

阪神

1289.7

3586

2431

1741

690

0.678

0.485

0.192

-22

59

-81

4

-26

ヤクルト

1270.0

3720

2464

1641

823

0.662

0.441

0.221

-80

-103

23

-69

-12

Total

7662

21451

14671

10059

4612

0.684

0.469

0.215

0

0

0

0

0

UZRとの相関関係は内野0.689、外野0.583で回帰式とほぼ同じ値が出ました。そして回帰式で計算する方法、他の守備エリアで処理した打球を担当打球から除外する方法と比較すると偏差が違うだけで、互いに相関関係が100%に近い値です。

 

 

ポジション別補正PP

今回はポジション別PPを補正してみましょう。補正前のPPは、以下のとおりです。

Team

全体

P

C

1B

2B

3B

SS

LF

CF

RF

中日

75

-4

-2

17

0

14

20

30

2

-2

広島

29

38

-9

38

-12

-7

-26

2

-1

6

横浜

5

-9

-12

13

24

-31

37

-7

18

-28

読売

-6

-8

6

-35

4

5

-18

1

14

25

阪神

-22

7

11

-7

-1

40

10

-16

-46

-18

ヤクルト

-80

-25

6

-26

-15

-20

-24

-9

14

18

Total

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

 

ポジションごとにPPを配分します。ただし、捕手は補正をしません。ポジションに応じて、同ポジションのPPは36〜43%の配分、他のポジションのPPは6〜13%配分します。

ポジション

P

C

1B

2B

3B

SS

LF

CF

RF

同ポジションPP

0.36

0.36

0.42

0.4

0.43

0.36

0.38

0.37

他ポジションPP

0.06

0.07

0.12

0.1

0.13

0.07

0.08

0.07

三塁手の補正PPは三塁手PPで40%、3塁手以外ポジション(キャッチャーを除く)PPで10%を配分されます。

横浜三塁手PP:-31、キャッチャーと三塁手を除くPP:48

横浜三塁手補正PP:-31*0.4+48*0.1=-7.6

 

 

補正PPを計算する他の方法

補正PPは、他ポジションではなく、チーム全体(キャッチャーを除く)のPPも近似値の計算が可能です。配分比率は同ポジションPPが29%に等しく、チームPPはポジションに基づいて7〜13%配分します。

포지션

P

C

1B

2B

3B

SS

LF

CF

RF

同ポジションPP

0.29

0.29

0.29

0.29

0.29

0.29

0.29

0.29

チームPP

0.07

0.07

0.12

0.10

0.13

0.07

0.08

0.07

三塁手の補正PPは三塁手のPPで29%、チーム全体(キャッチャーを除く)のPPで10%を配分されます。

横浜三塁手PP:-31、キャッチャーを除くチームPP:17

横浜三塁手補正PP:-31*0.29+17*0.10=-7.2

 

ポジション別補正PPは下記の通りです。

チーム

全体

P

C

1B

2B

3B

SS

LF

CF

RF

中日

75

4

-2

10

9

12

16

14

7

5

広島

29

14

-9

14

1

2

-2

3

3

4

横浜

5

-1

-12

5

9

-7

13

-1

6

-7

読売

-6

-3

6

-11

0

0

-7

-1

3

6

阪神

-22

0

11

-4

-4

8

-2

-7

-16

-8

ヤクルト

-80

-13

6

-13

-15

-15

-19

-8

-3

-1

Total

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

FS計算例

実際の選手を例にフィールディング・シェアを計算してみます。2018年の遊撃手UZR1位,玄田宗介のフィールディングシェアを計算し、UZRと比較してみましょう。

内野手はインフレー打球を最初にアウト処理した自力刺殺と自力補殺を求めます。自力刺殺はラインドライブとプライを保持するか、または一塁手がゴロをとった後、直接アウト処理したものです。自力補殺は補殺で併殺中継、ランダウンプレイを除いたものです。遊撃手は併殺の60%を自力補殺から除外して補殺の1%はランダウンプレイと推定します。

遊撃手の自力補殺:補殺*0.99 – 併殺*0.60

自力刺殺はシーズン別、チーム別に少しずつ差があるが、遊撃手の自力刺殺率は50%程度です。

遊撃手

BIP

自力PO

自力

A

Out

PP

西武

3818

134

465

599

76

パ・リーグの平均

3781

124

394

518

 

西武のポジション別PPは下記の通りです

P

C

1B

2B

3B

SS

LF

CF

RF

PP

-33

13

-30

-14

76

8

-30

14

遊撃手、捕手を除くポジションのPP合計は-71です。

西武遊撃手の補正PP:遊撃手PP * 0.43 +他のポジションPP * 0.13 = 76 * 0.43 – 71 * 0.13 = 32.7-9.2 = 23.5

アウトの得点価値は野球分析サイトBaseball Lab Archivesによると、内野アウトが0.72点、外野アウト0.84点の価値があります。

西武遊撃手PP 23.5を記録価値に換算すると内野アウトは0.72点の価値があるので、守備範囲得点は23.5 * 0.72 = 16.8点です。丸め計算したので若干の誤差があり、正確な値は、16.4点です。

 

失策評価は失策出塁を除くnon-ROEのみを対象としインフレ打球の代わりに守備機会(PO + A + E)を基準にします。遊撃手のnon-ROEは失策の25%と推定されます。玄田宗介の守備機会は808回、失策は11個の失策率1.36%です。パ・リーグ遊撃手全体の守備機会は4149回、失策は85個の失策率2.05%です。リーグ平均遊撃手が西武にいた場合808 x 0.0205 = 16.6個の失策が期待されます。玄田宗介の失策は、11個であるため、リーグ平均より5.6個より少ない失策に貢献しました。 non-ROEは25%であるため、失策PPは5.6 x 0.25 = 1.4個になります。 non-ROEの得点価値は0.3点であるため、失策得点は1.4 x 0.3 = 0.4点です。

 

併殺評価は起点と中継のみを対象としても、守備機会を基準にします。遊撃手の起点と中継比率は93%と推定されます。玄田宗介の守備機会は808回、併殺は112個で併殺率13.9%であり、パ・リーグ遊撃手全体の守備機会は4149回、併殺は494個で併殺率11.9%です。リーグ平均遊撃手が西武にいた場合808 x 0.119 = 96.2個の併殺が期待されます。玄田宗介の併殺は112個なので、15.8個より貢献しました。その中で起点と中継割合は93%であるため、PPは15.8 x 0.93 = 14.7になります。得点に換算すると併殺貢献価値0.26点を乗じて14.7 x 0.26 = 3.8点です。

 

玄田宗介のFSは守備範囲16.4点、失策得点0.4点、併殺得点3.8点を加え20.6点です。

UZRと比較すると

評価項目

FS

UZR

守備範囲

16.4

22.4

失策

0.4

3.8

併殺

3.8

4.7

総点

20.6

30.9

失策得点の差が大きい理由は、FSは失策評価で失策出塁を除くのに反してUZRは含まれていているために見えます。

 

UZRとの相関関係

NPBの場合、1シーズンあたりで内野手は0.5〜0.8、外野手は0.4〜0.6程度の相関関係を見えます。高い相関関係の基準である0.7には、足りないが、中間レベルの相関関係は見られています。

 

参考

UZR: https://1point02.jp/op/index.aspx

アウトの得点価値: http://archive.baseball-lab.jp/column_detail/&blog_id=8&id=22

FS(フィールディング・シェア)を見ることができるところ

日本プロ野球の記録サイト NPB STATS http://npbstats.com/ から2019年までのNPBすべての選手のFS(フィールディング・シェア)を見ることができます。