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ポジション補正値

捕手は守備が難しいポジションであり、一塁手は守備やすいポジションと呼びます。このようなポジションの間守備難易度の差を得点や勝利単位でまとめたものがポジション補正値です。MLB(メジャーリーグ)のポジション補正値はどうか見てNPB(日本プロ野球)のポジション補正値を求めた過程を説明します。

 

MLBの守備難易度

ビル・ジェームズは守備難易度の差を守備のスペクトラムで紹介しました。

指名打者 – 一塁手 – 左翼手 – 右翼手 – 3塁手 – 中堅手 – 二塁手 – 遊撃手 – 捕手

左から右に行くほど守備が難しいということです。右から左に移動することは簡単ですが、左から右に移動することは困難である。

メジャーリーグのWARを提供している統計サイトはポジション補正値をどのように設定しているかどうか調べビル・ジェームズの守備のスペクトラムと比較してみましょう。

ポジション Baseball Reference FanGraphs
捕手 9.72 12.5
一塁手 -10.26 -12.5
二塁手 3.24 2.5
三塁手 2.16 2.5
遊撃手 7.56 7.5
左翼手 -7.56 -7.5
中堅手 2.70 2.5
右翼手 -7.56 -7.5
指名打者 -16.20 -17.5

Baseball ProspectusもWARを提供していますがポジション補正値を公開していないため除外しました。Baseball Referenceは、2003年以降の値であり、サイトには、150試合の基準に出ているので、162試合の基準に換算しました。FanGraphsは年度別の補正値を公開していないため、サイトに紹介された値(最近の調整値と思われる)を記載しました。

ビル・ジェームズの守備のスペクトラムでは、右翼手が左翼手より難しいポジションだが、Baseball ReferenceとFanGraphsの両方左翼と右翼を同じに設定しました。そしてビル・ジェームズの守備のスペクトラムでは、二塁手が中堅手よりも難しく、中堅手が3塁より難しいポジションだが、FanGraphsは、二塁手、中堅手、三塁手を完全同一に設定しており、Baseball Referenceは二塁手、中堅手、三塁手順に若干の違いはあるが似ています。

両方のサイトの補正値を見ると、最近のMLB守備のスペクトラムは指名打者 – 一塁手 – 左翼/右翼手 – 三塁手/中堅手/二塁手 – 遊撃手 – 捕手で見ることができます。

 

守備難易度を推定する方法

ポジション補正値を推定試みることができる方法としては、まず、各ポジションの攻撃力を比較してみる方法があります。捕手、遊撃手のように攻撃力が低いポジションはそれほど守備を期待すると見ている。つまり、すべてのポジションに同じ才能の選手が均一に分布する場合、攻撃力+守備力が似という仮定です。この方法は、実際には各ポジションに同じ才能の選手が分布されない問題があります。

そして、複数のポジションを兼ねた選手たちの守備成績を比較してみる方法があります。左翼手の守備得点が5点である選手が中堅手に移動したとき守備得点が-5点は二つのポジションの難易度の差は10点となるでしょう。この方法は、複数のポジションを兼ねた選手が少ないため、標本が十分ではなく、守備が難しいポジションで簡単にポジションに移動する場合が多いので標本の代表性が低下するという欠点があります。

 

ポジション別の攻撃力で守備難易度推定

攻撃力で日本プロ野球の守備の難易度を推定してみましょう。各ポジションでの選手が記録した攻撃貢献度を合算します。

攻撃貢献度=打撃貢献度+走塁貢献度

打撃寄与= Rbat(打撃得点。パークファクター調整し、投手を除くwRAA)

走塁寄与= Rsb(盗塁得点)+ Rdp(併殺回避得点)+ Radv(進塁得点)

複数のポジションでプレーした選手の場合守備イニングによって配分します。もしいくつかの選手が中堅手として300イニング、右翼手で700イニングをプレーした場合、寄与度を中堅で30%、右翼手として70%分割します。このように、すべての選手のポジション別の攻撃貢献度を合算してサンプルサイズを増やすために、10年単位で囲みます。 1リーグ時代であった1930〜1940年代には試合数が少なかったので、一つ束ねました。 143試合(約600打席)あたりの攻撃貢献度が1勝であれば守備難易度はその逆である-1勝されます。

 

攻撃力と推定した守備難易度

年代 C 1B 2B 3B SS LF CF RF DH
1930~40 1.33 -0.48 0.42 0.32 0.62 -0.43 -1.30 -0.48
1950 1.68 -0.44 0.55 -0.33 0.37 -0.47 -0.77 -0.59
1960 1.71 -1.26 0.78 -0.21 0.74 -0.97 -0.79 -0.01
1970 1.52 -1.60 0.47 0.05 1.53 -0.86 -0.73 -0.38 -0.56
1980 2.07 -1.33 0.19 -0.69 0.78 -0.15 -0.43 -0.45 -1.43
1990 1.78 -0.96 0.26 -0.22 0.39 -0.36 -0.43 -0.46 -1.39
2000 1.89 -1.23 0.89 -0.46 0.49 -0.81 -0.37 -0.40 -0.95
2010 2.26 -0.56 0.18 -0.09 0.43 -0.81 -0.91 -0.50 -0.72
Total 1.80 -0.99 0.47 -0.23 0.66 -0.62 -0.69 -0.40 -1.05

10年分ずつ年代別に束ねても変動が大きいことがわかります。一塁手の補正値をみると、2000年代に-1.23勝だったが、2010年代に-0.56乗に急減しています。このような現象が現れる理由は、標本が十分ではないからで見えます。NPBはチーム数と試合数が少ないので、10年分といってもMLB基準では3〜4年分の標本に過ぎません。次に、標本を増やさなければなら期間が長すぎると、当時の守備難易度とは乖離が大きくなるという問題があります。20年分を使用するとすれば、2010年代の守備難易度を救うために、2000年代のデータも使用します。だから期間を増やすより10年分とNPB通算補正値を平均する方法を書いた。

 

攻撃力と推定した守備の難易度(通算で50%回帰)

年代 C 1B 2B 3B SS LF CF RF DH
1930~1940 1.57 -0.74 0.45 0.05 0.64 -0.53 -1.00 -0.44
1950 1.74 -0.72 0.51 -0.28 0.52 -0.54 -0.73 -0.47
1960 1.76 -1.13 0.63 -0.22 0.70 -0.80 -0.74 -0.32
1970 1.66 -1.30 0.47 -0.09 1.10 -0.74 -0.71 -0.32 -0.80
1980 1.94 -1.16 0.33 -0.46 0.72 -0.39 -0.56 -0.41 -1.24
1990 1.79 -0.98 0.37 -0.23 0.53 -0.49 -0.56 -0.42 -1.22
2000 1.85 -1.11 0.68 -0.34 0.58 -0.72 -0.53 -0.46 -1.00
2010 2.03 -0.78 0.33 -0.16 0.54 -0.72 -0.80 -0.45 -0.89
Total 1.80 -0.99 0.47 -0.23 0.66 -0.62 -0.69 -0.40 -1.05

変動が大幅に減りました。MLBの守備スペクトルとは全く異なる様相を見える目立つ点では、中堅が左翼手よりも低く出ているということです。中堅の守備難易度はコーナー外野手よりもはるかに高い定説に合いません。中堅はだいたい打撃は優れないが、主力の高い選手が多いので、走塁まで考慮した攻撃力は高いほうなので、コーナー外野手より劣っていません。したがって中堅の攻撃力が左翼や右翼より高い守備難易度もやすい表示は困難である。中堅に優れた選手が多く、結果として考えることもできます。

 

複数のポジションを兼ねた選手の守備成績で守備難易度推定

今度は守備成績を利用して、日本プロ野球の守備の難易度を推定してみます。守備得点は補殺、刺殺などの基本的な守備の記録で計算したFS(フィールディング・シェア)を使用します。 UZRがより正確ですが、最近の記録しかないので標本が十分ではなく、過去の分析が不可能て、今回の分析では考慮していません。キャッチャーはしっかりとした守備力測定が難しく、他のポジションを兼ねる場合がまれであるため標本が十分なくて除外しました。

基本的に守備イニングに関係なく、2つ以上のポジションを兼ねたすべての選手が分析に含まれます。特定のイニング以上に制限すると、標本が少なくなるという問題があり、特定のイニングを定めるもの主観が入るしかないからです。

代わりに、両ポジションの守備イニング不均衡を当て守備イニングによって重みが異なるために、調和平均を使用します。

中堅手で400イニング、右翼手で200イニング:調和平均266.7イニング

中堅手で10イニング、右翼手で700イニング:調和平均19.7イニング

選手が各ポジションで記録した守備得点を143試合(1287イニング)あたりに置き換えます。もしいくつかの選手Aが二塁に800イニング守備得点が3点、遊撃手として200イニング守備得点が-1点は

二塁手として143試合当たり守備得点:3/800 * 1287 = 4.83点

遊撃手として143試合当たり守備得点:-1 * 200/1287 = -6.44点

この選手の場合、遊撃手として出場すると、二塁手で出場したときよりも143試合当たり守備得点が11.26点低くなります。すべての選手のポジション別143試合当たり守備得点を調和平均した守備イニングと加重平均すると,両ポジションの守備難易度の差を利用することができます。

守備の差で求めた年代別守備難易度

年代 1B 2B 3B SS LF CF RF
1930~1940 -0.87 0.73 0.33 0.99 -0.55 -0.09 -0.54
1950 -0.99 1.45 1.22 1.69 -1.40 -0.63 -1.35
1960 -0.80 0.76 0.49 0.79 -0.89 0.20 -0.54
1970 -0.38 0.01 0.26 0.34 -0.38 0.45 -0.30
1980 -0.50 0.19 0.10 0.58 -0.60 0.37 -0.14
1990 -0.85 0.26 0.13 0.90 -0.61 0.31 -0.15
2000 -0.74 -0.01 -0.41 0.26 -0.07 0.64 0.32
2010 -0.65 0.37 -0.33 0.64 -0.41 0.51 -0.13
Total -0.72 0.47 0.22 0.77 -0.62 0.23 -0.35

守備で推定した通算補正値は、守備のスペクトラムと同じ結果が出ました。ただし攻撃力と推定したのと同様に変動が大きく表示されています。攻撃差で推定したのと同様に通算で50%回帰ます。

守備の差で求めた年代別守備難易度(通算で50%回帰)

年代 1B 2B 3B SS LF CF RF
1930~1940 -0.79 0.60 0.28 0.88 -0.59 0.07 -0.45
1950 -0.86 0.96 0.72 1.23 -1.01 -0.20 -0.85
1960 -0.76 0.61 0.35 0.78 -0.76 0.21 -0.45
1970 -0.55 0.24 0.24 0.56 -0.50 0.34 -0.33
1980 -0.61 0.33 0.16 0.67 -0.61 0.30 -0.24
1990 -0.79 0.37 0.17 0.84 -0.62 0.27 -0.25
2000 -0.73 0.23 -0.09 0.52 -0.34 0.43 -0.01
2010 -0.69 0.42 -0.05 0.71 -0.52 0.37 -0.24
Total -0.72 0.47 0.22 0.77 -0.62 0.23 -0.35

今はかなりもっともらしく見えるが、このまま使用するにはまだ問題が残っています。

複数のポジションを兼ねる場合守備難易度が高いポジションで低いポジションに変更する場合は多いが、逆の場合は少なくなります。一塁手を除く内野手/外野手の間比較した場合、内野手で外野手に移動する場合は多い外野手で内野手に移動する場合は少なくなります。他のポジションに移動した場合は、通常の守備力が落ちるので標本の代表性が低下します。

そして利き手の問題があります。一塁手を除く内野手は右利きがはるかに有利です。すなわち、左利き外野手は一塁手を除く内野手をすることは不可能です。一方、内野手は利き手に関係なく、外野手に変更することができます。したがって、利き手の問題を考慮すると、上記の表より内野手(一塁手を除く)と外野手の違いは、より大きいと思われます。

 

攻撃と守備の両方を考慮して、守備難易度推定

各方法の欠点を補完するために、攻撃と守備の両方を考慮します。内野手と外野手の間の比較は、攻撃力も一緒に見ること利き手の違いを反映することができます。一方、同じグループ(一塁手を除く内野手のグループ、外野手のグループ)の中での比較は、攻撃的に比較する方法が良くないと思われます。外野手の場合中堅とコーナー外野手の攻撃力にあまり差がありませんでした。したがって、同じグループ同士の比較は、守備の差だけを反映します。他のグループとの間の比較には、攻撃の違いと守備の差を平均します

1グループ:1塁を除く内野手(二塁手、三塁手、遊撃手)

2グループ:外野手

3グループ:一塁手

攻撃と守備の両方を考慮した守備難易度

年代 1B 2B 3B SS LF CF RF
1930~1940 -0.65 0.61 0.28 0.89 -0.64 0.01 -0.50
1950 -0.66 0.72 0.48 1.00 -0.84 -0.02 -0.67
1960 -0.81 0.64 0.38 0.81 -0.77 0.20 -0.46
1970 -0.81 0.43 0.43 0.75 -0.60 0.24 -0.43
1980 -0.75 0.37 0.20 0.72 -0.61 0.30 -0.24
1990 -0.75 0.38 0.18 0.85 -0.64 0.25 -0.27
2000 -0.79 0.41 0.09 0.70 -0.51 0.27 -0.18
2010 -0.59 0.51 0.03 0.79 -0.64 0.25 -0.36
Total -0.73 0.51 0.26 0.81 -0.66 0.20 -0.39

 

指名打者の守備難易度

指名打者の攻撃力は、一塁手と似ていますが、守備力は差があると見なければならいます。 MLBの場合、2002年以降、他のポジションを兼ねた指名打者の守備力をUZRとDRSで比較すると、一塁手の平均よりも5〜6点低下します。 (162試合基準UZR 5点、DRS 6点)NPBは4点ほど低下します。 (1975年以降、143試合あたり、FSで比較)ところで、他のポジションを兼ねた指名打者は指名打者の中では守備力が高い可能性が大きいため、代表性が低下します。元一塁手や左翼手だった選手がチームの都合上、しばらく指名打者として活躍した場合のように、元の専門指名打者ではなく、選手も含まれているからです。すべての指名打者の守備力を測定する場合の違いは、より大きくなることです。トム・タンゴはMLB指名打者の守備力を一塁手より10点も悪いと考えられています。代わりに指名打者として走れば打撃が落ちる現象があるので、指名太郎走ることの難しさを考慮して+5点をした結果、FanGraphsの指名打者の補正値は、1塁より5点低くなりました。Baseball Referenceは、一塁手と約6点の差を置いています。 NPB STATSも一塁手と指名打者の違いはその程度が適当であると見ており指名打者の補正値は、年度に関係なく、143試合当たり-1.43乗に固定しました。

 

捕手の守備難易度

攻撃力に捕手の守備難易度を測定することもできますがNPBはMLBと比較して捕手の攻撃力が低すぎる現象を見せています。攻撃で推定した調整値を書き込む場合キャッチャーを過大評価することになる恐れがあります。捕手が低い攻撃力を補うほど守備力が高くない場合言葉です。 MLBの場合,捕手の守備難易度が野手平均よりも10〜12点高く、NPBは20点近く高いことが適切であると考えていません。したがって、捕手はレギュラー以外の選手の攻撃力を参照しています。非レギュラー捕手は、非レギュラー野手に比べて143試合当たり11点(1.2ワット)程度の攻撃力が低くなります。

 

捕手と指名打者を追加した守備の難易度

年代 C 1B 2B 3B SS LF CF RF DH
1930~1940 0.94 -0.79 0.47 0.15 0.76 -0.78 -0.12 -0.64
1950 1.18 -0.83 0.55 0.31 0.83 -1.01 -0.19 -0.84
1960 1.23 -0.98 0.46 0.21 0.63 -0.95 0.03 -0.63
1970 1.04 -0.96 0.28 0.28 0.60 -0.75 0.09 -0.58 -1.43
1980 1.23 -0.92 0.20 0.03 0.54 -0.78 0.13 -0.41 -1.43
1990 1.32 -0.94 0.19 0.00 0.66 -0.82 0.06 -0.46 -1.43
2000 1.36 -0.98 0.22 -0.11 0.50 -0.70 0.08 -0.37 -1.43
2010 1.37 -0.78 0.31 -0.16 0.60 -0.83 0.06 -0.55 -1.43
Total 1.22 -0.90 0.33 0.08 0.64 -0.83 0.02 -0.56 -1.43

実際に守備をしていない指名打者は除いて捕手を含む8つのポジションの平均が0になるように調整してくれます。ポジション補正値は、定義上、平均は0にしてください。このように捕手と指名打者を追加した年代別守備難易度が完成しました。年代別に区分して計算されたので年代による差を減らす必要があります。そのまま書いたら2009年1塁は-0.98勝、2010年一塁は-0.78勝1年ぶりに0.2勝の差が出るようになります。年度によって加重平均すると、2009年一塁は-0.89勝、2010年一塁は-0.87勝されます。年度別守備難易度の補正値は、以下のリンクをご覧ください。

年度別守備難易度補正値